私たちの出生には、ある種の偶然(男女の性別・貧富・賢愚・健否等)の下に、先天的条件をもって生まれてきています。この出発点で条件づけられた偶然的事情は、我々一人一人にとって、永らく尾をひいて影響をもたらします。
しかし、それはあくまでも暗示、誘引力であって、決定的なものではありません。これを自覚し、進んで対応策を講ずることによって、変更し得るものなのです。易占いの主眼とするところは、人生の羅針盤のごとく、運命開発のためのもの。
易経は、陰陽説を原理とし、「陽」と「陰」を用いて占う儒教の経典の最高峰と言えるでしょう。八卦の事象を、陽と陰の組み合わせである「乾(ケン)、兌(ダ)、離(リ)、震(シン)、巽(ソン)、坎(カン)、艮(ゴン)、坤(コン)」で表します。
人事百般の難事に直面した時こそ、易経の「ことば」があなたを救うことでしょう。